異性には好かれても同性には嫌われる印象が

先ごろ、ドラマ「失恋ショコラティエ」が大変な話題となりました。中でも、天然系小悪魔ヒロインの紗絵子(石原さとみ)が大人気に。女性用媚薬彼女の名セリフが、多くの人の心をとらえました。
  
「お菓子だって味がおいしいだけで十分なのに、それでも売るためには形や色をかわいくしたり、愛される努力が必要なんだなって思うし」
 
「意識的にでも無意識的にでも人の気を引く努力をしている人が好かれているんだと思うんですよね」
 
こうして有言実行、小悪魔なしぐさや言動で主人公の爽太(松本潤)を翻弄し続ける紗絵子は、下手をすれば
「ぶりっ子」「媚び売り」と女子を敵に回しそうなほどでした。ところがフタを開けてみれば、石原さとみの魅力ともあいまって、紗絵子のキャラクターは女性からも大変な支持を集めたのです。
 
モテるためのテクニック=モテテクと呼ばれる類いのものを駆使する女性は、異性には好かれても同性には嫌われる印象が、かつてはありました。
確かに、これまで人気の出たドラマの女性ヒロインといえば、「花より男子」の牧野つくしや「ホタルノヒカリ」の蛍など、ゆるくてどこか抜けていて、モテテクとは縁のない自然体なキャラが多かったように思います。が、ここへ来て、その時代の流れが少し変わってきているのかもしれません。
 
紗絵子の生き方は「人に好きになってもらうには努力しなければいけないのだ」という根本的なことに気付かせてくれます。
「素のままの自分を、勝手に相手が見つけて、好きになって欲しい」というのは、甘えなのです。
また人気の理由のひとつに、彼女が異性に対して愛嬌(あいきょう)を振り向くだけでなく、同性の友達にも明るく、優しく、誰に対しても平等にモテテクを使っているということも挙げられるでしょう。女性用媚薬もし彼女が異性にだけ優しい人だったら、どんなにモテたとしても悪印象。彼女はどの人とも良い関係を築くために、努力を怠りません。その結果、誰からも好かれているのです。